株の買い方

ネット上で株を買う際には証券口座の開設をし、購入資金の入金もすませておきましょう。

次に実際に株を購入することになるわけですが、「銘柄名」や「銘柄コード」で購入したい株を指定し、「価格」と「株数」、「口座の種類」も選択して注文します。

板の歩み値情報で注文する価格と枚数で売りが出されていれば、取引が成約して約定(やくじょう)しますが、出ていなければ、そのまま待つなり、さらに価格を上げるとよいでしょう。

例えば、トヨタの場合、銘柄名の「トヨタ」で検索するか、銘柄コードの「7203」で検索して現在の株価を確認し、購入する「価格」と「株数」を指定して注文する流れになります。

細かい点では、「取引口座」や「購入する市場」、「注文の有効期限」なども指定する必要がありますが、口座については源泉徴収のある「特定口座」、「市場」は「東証」、「有効期限」は「本日中」を指定しておくとよいでしょう。ニーサで開設した人は「NISA」の非課税口座を選択しましょう。

その際、注文方法としては「指値注文」と「成行注文」とがあります。

指値注文」の場合、いくらで株を購入するというように、株価を指定しての注文です。
例えば、「株価100円で1万株」であれば、「100万円」分の資金が口座にあれば注文できます。
手数料の扱いによって若干の差がありますが、その価格で売りが出ていれば取引が成立します。

それに対して、「成行注文」の場合、株価はいくらでもいいから、とにかく今すぐその株を購入するという意味です。ただし、この「成行注文」の場合、値幅が動く可能性のある最大値(ストップ高)での買い付け余力が必要になりますので、ある程度の資金量が必要になります。
購入できない場合は、指値で注文し直すとよいでしょう。

注文が約定した際、手数料分が株価に加算されますので、指定した価格よりも微妙に高くなっているはずです。

実際に取引する際には、株を安く買って、高く売ればいいだけですので難しいことは何もありません。
株価が下がり切るまで我慢し、もう売る人がいないなと思った時に買うとよいでしょう。

一般的には、金曜日の取引終了間際には、土日の価格変動リスクを回避する為の売りが多く出る傾向にありますので、多少は安く買えるかもしれません。また、5月の「セル・イン・メイ」などのように、売りが出やすい時期が一年のうちにいくつかあります。

この安く買う際の目安としては、株価移動平均の25日線や5日線よりも下の位置で購入すれば、概ね、平均的な購入価格よりも安く買えたといえます。また、過去の乖離率なども確認しながら、どのくらいで株価が反発するのかを予測し、一番安くなった時をねらって買うとよいでしょう。

ただ、株価が大幅に暴落した場合、追証売りの影響でたいていは下落が数日〜数週間は継続する傾向にあります。安くなったからといって、すぐに飛び付くことには注意しましょう。