ローソク足の見方

チャートを見る場合は「ローソク足」も確認しておくと投資の際の参考になります。
ローソク足には、大きく分けて「陽線」と「陰線」があり、株価が上昇した際には陽線が発生し、下落した際には陰線が出現する傾向があります。

始値と終値の差がローソク足の高さになりますので、大きなローソク足が出現している場合は、それだけ株価が大きく動いたということになります。株価が上昇した際には陽線、下落して終わった際には陰線となって現れます。逆に、小さなローソク足の場合は株価の値動きが小幅であったことを意味します。

もちろん、一直線に上昇や下落をする場合でなく、高値を付けて横ばいになるとか、あるいは後場で急上昇したケースもありますので、同じようなローソク足でもそれぞれで個別の違いがあります。

ネット証券のなかには、マーケットスピードのような分単位でのチャートを見れたり、値動きごとに刻むティックチャートを見れる会社もありますので、気になるローソク足が出た場合には個別に分足やティックでのチャートも確認するようにしましょう。

また、ローソク足はあくまで「始値」と「終値」の差になりますので、途中で大きく上昇や下落を繰り返し、最終的に始値の付近で終了するケースもあります。この場合は「ヒゲ」となって最高値や最安値が表示されることになります。

下のような下に大きくヒゲの出た陰線や陽線の場合、下げ止まりでその後は上昇に転じる可能性も出てきますので投資の際の判断となります。

もちろん、他の要因もあるのでローソク足のみで判断するのは危険ですが、シグナルのひとつにはなりますので注意してみるようにしましょう。

【酒田五法】

このローソク足の形によって、その後の株価がどうなるのかを判断する方法として酒田五法が有名です。特定のチャートが出たら買い、あるいは売りなど、投資判断の際に使われるケースが多いです。ただし、出来高の少ない銘柄の場合、意図的にチャートが形成されることもあるので注意が必要です。

【日経平均との連動性】

個別銘柄のチャートの形については、関連するチャートと連動する傾向が強いです。東証1部銘柄なら日経平均株価とか、新興株ならマザーズやJASDAQのチャートと連動する傾向があります。また、金融なら金融、バイオならバイオなど、業界内での関連する銘柄も概ね、連動している傾向が強いです。個別銘柄のチャートのみではなく、様々なチャートから総合的に判断するとよいでしょう。